【自然続編】決死の?冬の奥霧ヶ峰八島湿原環境調査観測
- 2008/2/19
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日 時 2008年2月2~4日(私は3日まで)
場 所 長野県下諏訪町八島ヶ原湿原周辺
目 的 八島湿原の冬の気象観測
参加者 7名(細田先生、松永先生、通教生5名)
2007年夏の現地研究で訪れた八島ヶ原湿原。最低気温-14℃にもなる極寒の地。単位のもらえない私的な旅ですが、それゆえ気楽。冬の気象観測に、物好きな夏の受講生5名が名乗りを上げました。(私が一番体力が無く、皆の足を引っ張りましたが、楽しい旅でした)
一日目(観測スケジュールの確認と宴会)
13:00、東白樺湖バス停で皆と合流し、まずは荷物を置きに、一泊目の宿泊先である細田先生の「森のエコロジー小屋」へ。道中ちょっとしたハプニングがあり、一日目夕方の観測は断念することに。
小屋の中は-7℃。冷え切ったストーブが温まるまで宴会。ひとしきり飲んだ後、翌日の観測スケジュールを説明するというので「勉強してる姿も撮りますね」とカメラを構えると、みな一斉に地形図を広げ、先生はを握って考えてるフリ…
森のエコロジー小屋
電気・水道なしのエコロジーな細田先生の別荘。水持参、ランプ照明、薪ストーブ。便利な生活に慣れきった私には全てが初体験でした。
二日目(八島湿原で観測)
中浅式風向風速計とアスマン通風乾湿計を使って気象観測。今回の観測地点は①’と⑥の2ヶ所。半年も経つと機材のセッティング方法を忘れてしまい、部品が足りない~!と大騒ぎ。夏にはどの地点よりも風が強くて寒かった①’地点は-3℃(11:35)、⑥地点は-6℃(11:35)でした。
オプションの水質調査
採水ポイント① 観音橋の下×
二日前に思いついた水質調査。先生も快諾してくださり、二日目午後に調査へ出発八島湿原に流入する沢(上の地図の②地点)で採水したかったのですが、雪が深くて辿り着けず、代わりに湿原からの流出口、観音橋の下へ。強い酸性値を示すはず…と期待して除雪(先生方)しましたが凍ってました。夏に宿泊したヒュッテ御射山をバックに、観音橋の上で記念撮影。
採水ポイント② 旧御射山神社横の湧き水○
諦めきれず、第2のポイント(旧御射山神社横の湧き水)へ。雪不知沢(ゆきしらずのさわ)と同じ集水域であることに違いないので水質も大差ないはず。流量があるためかここだけ雪が解けていて、無事採水(先生ありがとう)。水温+2℃(14:35)。気温は測り忘れました・・
採水ポイント③ ビーナスラインの下×
欲張りな私達は第3のポイント(少し下ったビーナスラインの真下)へ。一面雪なので先生方が先頭を歩いてラッセル。雪だるまも作れないほどのパウダースノー、油断すると太ももまでズボッ。
ビーナスラインまで到達した私たちは橋脚の横を抜け、さらに下ります。やっとの思いで到着した第3ポイントも、やはり雪で覆われていました。
鷲ヶ峰ヒュッテで借りたスコップで除雪すると氷が出てきました。ここもダメか~と思っていると、N崎さんが一言「先生ぇ~、氷を割ったら水が流れてるかも」。スコップを持ってガツン!ガツン!と穴を開けてくれました(頼もしいヤツだ)。しかしここも凍ってました。
さて…
降りたら登らなくてはなりません。
帰りは頭上にあるビーナスラインまでこの山を登りました。
宿に戻って報告会
お菓子を頬張りながら報告会。持参した川の水調査セットの5項目の測定(COD、アンモニウム態窒素、亜硝酸態窒素、硝酸態窒素、りん酸態りん)+pH。計6項目あるので、先生がお手本を見せて下さった後、5人の学生がそれぞれパックテストデビューを果たしました。