出掛けるときは忘れずに。
- 2010/6/24
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それは鈴です。
山の頂上にある、とある神社に調査へ出掛けたときのこと。
通りすがりのおじいちゃんに道を尋ねると、
あんたが行くのか? 一人でか? 何をしに?
と言いたげな表情。
「道(の状態)、悪いよ… ここから徒歩10~15分くらいだな。」
少々きつい上り坂。
100mほど歩いて振り返ると、先ほどのおじいちゃんが心配そうに見ています。
おじいちゃんの言動が気になったけど、そのまま進むことに。
息を切らしながら7~8分上ると、道はクネクネ曲がってさらに狭くなり、
木が生い茂って薄暗く、足場もますます悪くなりました。
クマ出ますか?って聞いておけばよかったな~(奈良に熊居たっけ?)。
不気味な様相を呈しているけど、100mほど先には目指す神社があるはず。
足元に注意しながら上ること5~6m。
すると道の右端に25~26cmの大きな足跡が。
形は男性用革靴の底のよう。
あるいは、2つの足跡が合わさって大きく見えたのかもしれません。
でも山の中で革靴なワケないし、崖の際を歩くはずがない。
足跡の間隔も1.5mほどあるので、人間のものではなさそう。
行く? 引き返す?
自問自答していると、
左前方の森の中からガルルルル・・・・という獣のうめき声が。
野良犬? 狼?
背筋が凍りつきました。じいちゃん先に言っといてよ!
半べそかきながら、一目散に山を駆け下りました。
駆け下りる途中、何度も振り返りましたが動物の姿は見えません。
代わりに、野生動物のキキーッという声を聞きました。
鈴の代わりに大声で独り言を言ってみたり(負け犬の遠吠えみたいw)、
道具をガチャガチャ鳴らしてみたりしましたが、やはり遠くまで音が響く鈴が一番。
怖気づいて、腰が抜けそうになりました。
いやぁ~怖かった・・・。