企業の顔
- 2006/10/24
- 日々の出来事
27年前・・・
SUNTORYのCMソングが気に入り、本社広報部に電話をかけたことがあります。当時はインターネットなんて無かったので、電話帳かNTTの104で調べたんだと思います。
- あのー、レコードが欲しいんですけど、曲名と歌手名を教えてもらえませんか? -
電話口のお姉さんは、明らかに小学生と分かる私の声に、とても丁寧に応対してくれました。そしてとても申し訳なさそうに、「CM用に作成したものなので、残念ながらレコード化の予定は無いんです」
落ち込む私を励まそうとしたのか、お姉さんは明るい声で、
「あ、でもね・・・ 曲名は「ANYDAY OF THE WEEK」っていうんですよ。」
「歌っておられる方は、○○(聞いたのですが忘れてしまいました)という方で・・・」
「それからね・・・」
彼女は、自分が知りうる限りの情報を教えて下さいました。
数年後、○化成のフレックス3という商品のCMが気に入り、同様の電話をかけました。
広報 「そういうのはこちらでは分かりませんので、本社に掛けてください」
私 「本社はどこですか?」
広報 「東京です」
私がいる大阪から東京への通話料を考えると、子供の私には掛けられませんでした。今から思うと、彼女が知らないのも当然だったかもしれません。
ただ、機嫌が悪かったのか、事務的に話しただけなのか、彼女は決して怒っていたわけではないけれど、とても冷たい口調で、子供なりにすごくショックを受けた記憶があります。
そんな昔のことを未だに覚えている私もどうかと思いますが、私も社会人となり、彼らと同じ立場となった今、事あるごとに当時の事を思い出します。そして、わが身の事として考えるようにしています。広報だけでなく社員ひとりひとりが、会社の看板を背負っているという自覚を持つべきだと。
社会人一年目・・・
最初に出向した会社は、偶然にも、SUNTORY本社が真正面に見える企業でした。
疲れたとき、落ち込んだとき、自分が何かを見失っていると感じたときは、窓から見える、本社ビルの壁に張り付いた、金色に輝く大きな社章を眺めながら、あのお姉さんのことを思い出し、元気をもらいました。ロゴマーク、どうして変わっちゃったのかな~・・・